線維筋痛症とは? No.1
線維筋痛症になると何が普通の人と違うのか。
人により痛さは変わるが様々な箇所の肉体が耐えがたいほど痛む。
人により辛さは変わるが様々な箇所の肉体が耐えがたいほど疲れているように感じる。
このコンビネーションが線維筋痛症と言える。
人により痛みや疲労度の感覚は変わるだろうが、これら絶え難い苦痛が続く結果、重度の鬱症状が発生する。
ただし、鬱病対策をしても線維筋痛症が鬱病を引き起こし続ける為、鬱病治療は対処療法にしか過ぎない。
良くなってもすぐ悪くなる、という事。
病んだ心では対人関係の維持すら難しくする。
頭に常にある事。
痛い、そして、心の底までしんどい。
こんな状態が年単位で続けば話をするだけでも苦痛になる。
しかし、周りの人には辛さが全く伝わらない。
下される評価は、
あの人は偏屈だ。
あの人は面白くない。
あの人は暗い。
結果、社会から隔離されていく。
そんなことは望んでないのに。
ただ、人と話すことが凄くしんどいから少し離れていただけなのに。
普通の人たちはそう考えない。
そして、気がつくと社会から離れ一人ぼっちになる。
家族からすら冷たい目線を向けられる。
これが線維筋痛症のステップの一つだ。
毎朝起きてまず思うこと。
体が痛い。
体が固まっていて動かない。
目の前にある薬を飲めば楽になれるはずなのにほんの少しの距離にある薬に手が伸びない。
体が痛い、重い、辛い。
体が痛い、重い、辛い。
体が痛い、重い、辛い。
これが毎朝起きて思うことだ。
私はどんな状況でも生き抜いてやる。
絶対に死ぬなんてあり得ない。
死なんて考えることだけでも恐ろしいし、考えたくすら無い。
これが健康なの人の死に対するイメージだろう。
私も健康な時はそうだった。
死なんてまずあり得ないし真剣に考えることすら面倒くさい、だ。
しかし、絶え難い痛みと疲労感が四六時中襲いかかってくると。
もうしんどい。
医者に行って薬を飲んでも全く良くならない。
医者からは遂にあなたにおかしい場所はない、とまで言われ嫌な顔をされる。
家に帰れば役立たずの怠け者と言われる。
線維筋痛症あるあるだと思う。
良くなりたい。
でも診断が付かない。
もう新しい医者に症状を説明する事にも疲れた、話したくない。
こんな状態が何年も続くことは線維筋痛症患者ではざらだ。
私もそれまでの大半は心療内科と自宅との往復だった。
頭が痛い、肩が痛い、背中が痛い、腕が痛い、脚が痛い、目が痛い。
そして気分はいつも最悪。
死にたいと思うこともやがて日常になる。
私は線維筋痛症と診断されるまでに9年かかった。
もうどれだけの医者にあったすぐに思い出す事は困難だ。
それほど様々な病院に通ったと言う事だ。