解決はできない
普通に生きていて。
病名がつかない、なんてまずないだろう。
そもそも病名がない。
痛いだけでは病名をつけよう医者はまずいない。
我慢しなさい。
気のせいだ。
同じような人は沢山いる。
だいたいこんな診察だ。
原因がないのに痛みが発生するわけがない。
いや、現代医学で診断がつかないものがあるはずがない。
だから、痛み出すわけがない。
これが普通の医者のロジックだ。
痛むものは可視化され尽くした。
故にそんなものは存在しない。
残るは患者の嘘、欺瞞、詐称だ。
アメリカは今痛み止めで大量の人が死ぬ時代に突入した。
痛みが取れるだけで人が恍惚感を得られるなんて普通の人には理解できない。
残念ながら普通の人が痛み止めを飲んでも恍惚感なんて得られない。
痛みが取れる。
それだけでも人は快楽を感じるようにできている。
ただしその快楽を得るには罰ともつかない痛みを抱えながら生きていかなければならない。
そんな痛みに快楽が勝ることはない。
ほんの一瞬だけ快楽、いや、ほっとできる時間を得る事ができる。
痛みは人を歪め生きることから光を奪う。